工事保険の使用による保険料の変化について
工事保険には、自動車保険のように保険を1回使ったから
翌年度○○%アップ、というようなシステムはとられて
いません。
保険会社は契約者ごとに、
①事故の発生頻度。ご契約をいただいてから、何年間無事故であったか
②保険料をいくらお支払いいただいて、
③事故による保険金をいくら支払ったか、
その割合を過去5年間で見ています。
注※格安のセット商品などの場合、過去2年間で損害率を計算
する場合があります。
たとえば、年間10万円の保険料をお支払いいただいて、
その年に20万円の保険金支払いを受けた場合、損害率は
200%となります。
この計算を過去5年間にさかのぼって、行っています。
この数値が高いお客様や、1年間に複数回の保険使用を
される事故頻度が高いお客様は、保険料のアップや、
契約引き受けの見合わせ等が行われます。
リスクと隣り合わせの建設業を経営していくには、損害
保険会社との付き合いは切っても切ることができません。
安易に保険金請求を繰り返してしまうと、保険の更新時、
保険を引き受けてくれる保険会社が一社も無い、ということも
あり得ます。
またコンプライアンスの強化から、事故頻度が高い業者へ
の仕事発注は、避ける傾向がますます顕著になっています。
事故防止の取り組みにはご腐心されていると思いますが、
再度、取り組みのほどよろしくおねがいします。