工事保険の種類
工事保険とはで説明した工事保険の概略になぞらえて説明していきます。
下記の説明は主要な工事保険のみですので、ご注意を。⇒
判りづらい部分は、気軽にお問い合わせくださいね。
※このホームページで工事保険とは建設工事保険・請負業者賠償責任保険・生産物
賠償責任保険 傷害保険・労災上乗せ保険等を含めた一般的に建設業に必要とされ
る保険を指しています。
まず大枠として、主だった工事保険は以下の3つに分類されます。
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①工事の目的物 (建築物件(新築物件)・建築資材・設備資材・支給資材に関する補償) |
![]() する保険 |
②作業中の賠償事故(第三者の物を壊した・人をけがさせた) |
③引渡し後の賠償事故(第三者の物を壊した・人をけがさせた) | |
![]() のケガに備える保険 |
④現場作業者、下請け業者・本人の怪我に対する補償 |

工事の目的物に掛ける保険は工事の種類によって保険が異なります。
基本の保険 | 建設工事保険 | 土木工事保険 | 組立保険 |
工事の種類 | ビル・工場建屋・住宅など建物の建築工事 | 土木工事 トンネル工事 埋め立て工事 土地造成工事 上下水道工事 道路工事 鉄道工事 地下掘削工事 |
建物付帯設備工事・工作機械の据付工事・タンク建設工事・鉄塔工事・化学プラント建設工事など、鋼構造物の建設工事など |
損害例 | 建物の火災・落雷・爆発。台風・暴風などの風災。盗難。施工ミス。設計ミス。土砂崩れ。その他、偶然・突発に発生した事故。 | 台風、集中豪雨による土砂崩壊・河川の氾濫による土砂の流入、風災、施工ミス、盗難。その他、偶然・突発に発生した事故。 | 建物の火災・落雷・爆発。台風・暴風などの風災。盗難。施工ミス。設計ミス。土砂崩れ。その他、偶然・突発に発生した事故。 |
補償内容 | 保険の目的を事故発生直前の状態に復旧するために必要な費用を支払う。 |
が基本の保険となります。
建設工事保険・組立保険・土木工事保険は違いが分かりずらいとよく質問を受けますが、
対象となる工事の種類によって建設工事保険、組立保険または土木工事保険に分類されて
いるだけです。
実際のプランニングには、該当する補償を持つ、さまざまな商品をコスト・補償範囲から
比較検討し、ベストなものを選択していきます。

種類 | 作業中の賠償事故 | 引渡し後の賠償事故 |
基本の保険 | 請負業者賠償責任保険 | PL保険(生産物賠償責任保険) |
損害例 | 作業中に、誤って工具を落とし通行人にケガを追わせた。 搬入中、お客様の外壁にキズをつけてしまったなど。 |
施工、引渡し後に施工ミスにより水漏れが発生し、階下に損害を与えた。 |
補償内容 | 法律上の損害賠償金・、争訟費用・弁護士費用や裁判費用、損害防止費用、権利保全行使費用、緊急措置費用、協力費用など。 |
が基本の保険となります。
実際のプランニングには、該当する補償を持つ、さまざまな商品をコスト・補償範囲から
比較検討し、ベストなものを選択していきます。

ケガ等に備える保険は目的・コストにあわせて選択します。
基本の保険 | 業務災害補償保険 | 使用者賠償責任 | 労災上乗せ保険 |
概要 | 政府労災の支給とは関連なしに、この保険だけで補償を受け取れます。 | 労災の発生が事業者の過失・違反に起因する場合等に、事業者が負う賠償責任を負担します。 | 補償が十分とはいえない場合に政府労災保険の上乗せ補償を行います。政府労災保険が支給されることが、保険使用の条件になります。 |
使用頻度・使い勝手 | 多い | 少ない | 中 |
コストの目安 | 中 | 一部危険業種やや高 | 低 |
使用頻度・コストは判りやすく説明するために、民間保険会社の商品に大雑把に区切り
をつけたものです。ケースにより、状況は異なります。
特性を踏まえながら、会社にとってベストなものを選択していきます。
⇒工事保険とは |
